みんなが「来る」と言い始めた銘柄を買っても、もう儲かりません。株で9割の人が負けるのは、人気になってから買うからです。
こんにちは。整形外科医として働きながら不動産投資をしている、いなせです。2019年に投資を始め、現在はアパート9棟・戸建て5軒で年間家賃収入は3,000万円。毎月200名以上の医師に不動産投資を教えています。先日、ある先生と「株や金融商品とのつき合い方」をテーマに対談したので、その内容をまとめます。
「みんなが言っている銘柄」はもう終わっている
対談で「AIが来ているなら半導体株か」と聞かれましたが、私の答えは「そこはもう遅い」です。私の知り合いの医師も半導体と言っていますし、Xを開けば同じ話が流れてきます。みんなが口にするようになった時点で、その情報は株価に織り込まれ、旨味は消えています。
後追いで買うということは、すでに上がりきった値段で買うということです。買うには障壁が高すぎる、と考えるべきです。
株価に反映される前に買う。「風が吹けば桶屋が儲かる」
個別株で儲けたいなら、株価にまだ反映されていない段階で買っておくことです。誰も目をつけていないけれど、どう考えても伸びる。そういう企業を探り当てることに価値があります。
手がかりはネットの情報でも、自分の思考でも、知人の話でもかまいません。「あの人、AIでめちゃくちゃ儲かり始めている。同じことを事業でやっている上場企業があるのではないか。決算書にはまだ出ていないが、絶対に儲かり始めているはずだ」。そこまで自分でたどり着けたら、そこが買い場です。
対談相手の先生は「営業事務や会計事務、特に医療事務はAIに代替されやすいからこそ、そこを解決する会社が伸びるのではないか」という仮説を話してくれました。これは良い考察です。ここがこういう理由でこうなるから投資する、と自分の中で論理を立て、後から答え合わせができるなら、個別株で儲けられます。
再現性を作るのはPDCAです
私が大事にしているのは再現性です。なぜ成功したのか、なぜ失敗したのかを論理的に分解すれば、「この思考回路だったから上がった」「このポイントを見落としたから上がらなかった」と分かります。この検証をPDCAで回せる人は、株がうまくいくようになります。逆に、この分析ができない人は個別株をやらない方がいいというのが私の考えです。適当に投資して偶然儲かっても、理由が分からなければ成功体験として積み上がらないからです。
検証ができないならインデックス投資で十分
金融商品の中で一番楽で間違いがないのは、私の持論ではインデックス投資です。世界的にも日本もインフレの流れですから、そこに積み立てでコツコツ置いておくだけで恩恵を受けられます。個別株が好きなら個別株、好きでないならインデックス、という選び方でいいと思います。
ただし暴落は必ず想定してください。この5年、10年で株を買った人はみんな上がっていますが、かつての失われた10年のようにデフレが来て、株価が大きく下がったまま10年、20年戻らないことも当然あり得ます。それは誰にも読めません。だから、そうなってもいいと思える額で投資しておくこと。そして下がったときにうろたえないことです。選択肢がある中から自分で選んだのですから、どんと構える。この胆力が投資の前提になります。
これは不動産でも同じで、人気があるから、数字が良さそうだからという理由だけで飛びつくと足をすくわれます。具体例は千葉県・利回り8%の築浅アパート|買う前に疑う3つの罠で書いています。
私はいま不動産と事業投資に振っています
私自身は昔、株もNISAも積み立て投資もやっていましたが、今のポートフォリオは不動産が圧倒的に大きいです。そしてお金の使い道は、金融商品よりも事業投資に向かっています。
具体的には、経営者の後継がいない、経営が難しくなった病院を譲り受けて立て直す、病院の事業承継です。60床ほどの病院を念頭に動いています。病院が困っているのは、人が集まらない採用の問題、患者さんを集める集患の問題、AIでシステム化できるのに人件費がかかり続けている事務や経理の問題です。私はマーケティングを本気でやってきたので、その力で病院を再建したい。自分の病院として立て直すからこそ、本気になれます。
医師を助けて経済的な余裕と時間の余裕を作ることは、患者さんのためになり、病院が存続することは地域の維持のためになります。不動産投資を教えるだけでは関われる医師の数に限りがあるので、その先をやろうとしているところです。医師の開業や経営に関心がある方には開業を目指す医師に勧める一冊も参考になるはずです。
まとめ
- みんなが言い始めた銘柄は、株価に織り込み済みでもう遅い
- 個別株で勝つなら、株価に反映される前に仮説を立て、結果を検証してPDCAを回す
- その検証ができないなら、無難にインデックス投資で積み立てる
- 暴落して戻らない事態もあり得るので、下がってもいいと思える額で投資する
- 自分で選んだ投資なら、下がってもうろたえずどんと構える
人気を追うのではなく、自分の論理で選ぶ。株でも不動産でも、これが投資で生き残る条件です。私の投資の考え方は書籍初心者からはじめる医師の不動産投資(Amazon不動産投資部門1位)にもまとめていますので、あわせて読んでみてください。
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