この記事の結論
- 4号特例廃止後は、書類がそろい再生できる物件だけを選ぶのが資産防衛の要です。
- 書類なし・融資つかず・再生費用高の3つが重なる物件は避けるべき負ける不動産。
- 地域業者と直接会い信頼関係を築くことが、掲載前の物件情報を得る近道です。
結論から言います。2025年以降の不動産投資では、安さや表面利回りだけで中古物件を選んではいけません。建築時の図面や確認関係の書類がそろい、法的な問題がなく、融資と修繕の見通しを立てられる物件を選ぶ必要があります。
4号特例の廃止により、小規模な木造建築物にも構造安全性や省エネ性能を示す厳格な審査が求められるようになりました。相続で市場に出る古い物件の中には、必要書類が残っていないものもあります。そこへ融資審査の厳格化と建築費の高騰が重なり、買った後に再生できない物件が増えています。
私は現役の整形外科医として働きながら、2019年に不動産投資を始め、アパート9棟と戸建て5軒を所有し、年間家賃収入3,000万円の規模まで実践してきました。その経験から断言できるのは、資産を守る唯一の方法は、物件の素性を確認し、買う前に再生可能性まで見極めることです。
4号特例廃止で中古物件のリスクが表面化する理由
問題の中心にあるのは、4号特例が存在した時代に建てられた小規模な木造物件です。従来は建築確認の審査が簡略化されていましたが、制度の変更によって構造や省エネ性能に関する確認が厳しくなりました。
古い物件すべてが危険という話ではありません。注意すべきなのは、図面や建築確認関係の書類がなく、現在の建物が法令に適合しているか判断できない物件です。大規模修繕やリフォームで申請が必要になった際、既存部分を含めた確認を求められる可能性があります。
銀行も、リスクを判断できない物件を嫌います。金利が上昇する環境では融資審査が厳しくなり、書類が不足した物件は融資対象から外れやすくなります。仮に融資をクリアしても、材料費や人件費が上がっているため、現行基準に合わせる再生費用が投資採算を超えることがあります。
書類がない、融資がつかない、再生費用が高い。この3つが重なった物件が、2025年の市場で避けるべき「再生不能な負ける不動産」です。
狙うべきは書類がそろった土地付き一棟物件
市場に難しい物件が増えることは、正しい知識を持つ投資家には機会でもあります。私が重視するのは、素性が明確で書類がそろい、十分な利回りと一定の規模を備えた土地付き一棟アパートや土地付き戸建てです。
土地付き一棟物件は、同じ間取りの部屋が並ぶ区分マンションと違い、一つひとつ条件が異なります。価格の透明性が低い分、見極めは難しくなりますが、売主の事情や管理状況による価格の歪みを捉えられます。
ただし、唯一無二であること自体が優良物件の条件ではありません。確認すべきなのは、建築関係書類、法的な問題、融資可能性、修繕費、賃貸需要、土地の価値です。判断基準については、資産価値が下がらない「負けない物件」を見極める4つの基準も参考にしてください。
ポータルサイトより地域業者との信頼関係を優先する
多くの初心者は、収益物件のポータルサイトから探し始めます。しかし、公開された優良物件を、経験豊富な業者や専業投資家とのスピード勝負で取得するのは簡単ではありません。
私が実践し、毎月200名以上の医師に伝えているのは、地域の不動産業者を直接訪問し、信頼関係を築く方法です。ネットや電話だけでなく、顔を合わせて投資への熱意、希望条件、購入できる根拠を伝えます。遠回りに見えても、ポータルサイトへ掲載される前の物件情報を得る近道になります。
もちろん、上流の情報だから良い物件とは限りません。紹介を受けた後に、書類と収支を冷静に調べる目利きが必要です。融資環境の変化も含めて判断したい方は、2026年の銀行融資はどう変わる?医師の与信が使えるうちにやるべきことも確認してください。
売主に選ばれるために自分の強みを使う
土地付き物件の取引では、金額だけでなく、売主が「この人に譲りたい」と思うかどうかも結果を左右します。そこで有効なのが手紙です。
本当に欲しい物件で、価格や売却意思が固まっていない場合、勤務先や家族構成、不動産投資への姿勢、物件を大切に運営する意思を自分の言葉で伝えます。私は整形外科医として、骨折や腰、膝など身体の悩みがあれば、物件の売買に関係なく相談してほしいという気持ちも伝えてきました。
重要なのは肩書きを誇示することではありません。経理、ウェブ制作、医療など、自分が持つ強みで相手に何を提供できるかを考えることです。先に価値を渡す姿勢が信頼をつくり、結果として良い取引につながります。
築古を狙うときの注意点は安い築古アパート投資の注意点3つと、医師があえて築古を狙う理由にまとめています。
まとめ
4号特例廃止後の中古市場では、必要書類がなく、融資がつかず、再生費用も高い物件を避ける必要があります。購入前に建物の素性、書類、法的な問題、融資、修繕費を確認してください。
そのうえで、地域業者と直接会い、ポータルサイトに出る前の情報を得られる関係をつくります。紹介された物件を自分の基準で選別し、売主にも誠実に向き合う。この積み重ねが資産を守る最短ルートです。
私の実践的な考え方は、初心者からはじめる医師の不動産投資(Amazon不動産投資部門1位)でも詳しく解説しています。不動産投資は楽に稼ぐためだけのものではなく、自分と周囲の人生を豊かにするための手段です。だからこそ、知識と信頼関係を武器に、再生可能な物件だけを選びます。
よくある質問
4号特例廃止後の不動産投資で資産を守るには、どのような物件を選べばよいですか?
安さや表面利回りだけで中古物件を選んではいけません。建築時の図面や確認関係の書類がそろい、法的な問題がなく、融資と修繕の見通しを立てられる物件を選ぶことが重要です。買う前に物件の素性を確認し、再生可能性まで見極めることが資産を守る方法です。
2025年の中古市場で避けるべき「再生不能な負ける不動産」とはどのような物件ですか?
図面や建築確認関係の書類がなく、融資がつかず、再生費用も高い物件です。書類が不足した物件は融資対象から外れやすく、仮に融資をクリアしても、材料費や人件費の高騰により現行基準に合わせる再生費用が投資採算を超えることがあります。
ポータルサイトに掲載される前の物件情報を得るにはどうすればよいですか?
地域の不動産業者を直接訪問し、信頼関係を築く方法が有効です。顔を合わせて投資への熱意、希望条件、購入できる根拠を伝えることが、掲載前の情報を得る近道になります。ただし紹介を受けた後は、書類と収支を冷静に調べる目利きが必要です。
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